みなさんこんにちは、現役医学生ブロガーのたそがれです!
突然ですがみなさん、医学部と聞くと「高いんでしょ?」「お金持ちなんだね」といった感想を持ったことはありませんか?
しかし、実際6年間でいくらかかるのか、正確に答えられる人はなかなかいないのではないでしょうか?
そんな疑問を3回に分けて、医学部6年生の私が解き明かしたいと思います!
今回は、学費編といいうことで、全国82大学の医学部の学費を紹介していきたいと思います。
最後には、6年間でかかる学費総額ランキングも公開しています!
医学部進学を考えている方や学費を理由に進学を諦めている方、奨学金を借りようか迷っている方に是非読んでいただきたいです!
それでは、いってみましょ〜!
国立大学の学費
国立大学には国が定める「標準額」というものがあるので、ほとんどの大学で同じ額の学費となっています。
現在の標準額は入学金が282,000円、1年間の学費が535,800円と決められています。なので、入学金と6年分の学費を足すと、3,496,800円となります。
国立なら約350万で通えるにゃ!
ただし、例外もあって、標準額の120%の範囲までなら大学が独自に学費を設定することができるので、東京医科歯科大学と千葉大学ではこの値段よりもやや高くなっています。
公立大学の学費
日本には8つの公立大学の医学部があります。
札幌医科大学、福島県立医科大学、横浜市立大学、名古屋市立大学、奈良県立医科大学、大阪市立大学、京都府立医科大学、和歌山県立医科大学です!
公立大学についても、基本的には国立大学に準じた額になっています。ただし、国立大学と異なり、自治体が独自に学費を設定するため、大学ごとに少しづつ額が異なります。
全体的に見ると、国立大学と同じかやや高めとなっています。
私立大学の学費
私立大学は完全に大学の裁量で学費を設定しているため、大学間によってかなり差があります。とはいっても、一番安い大学でも、平均2000万円前後となるので、国公立大学の5〜6倍の学費がかかります。
一般的に偏差値の低い大学ほど学費が高くなる傾向にあります
一般家庭ではなかなか厳しい金額だと思います…が、なかには奨学金や地域枠等を駆使して工面している人もいます!
高いにゃぁ〜
私立大学にはそのほかにも寄付金を求められる場合があります。寄付金は基本的には任意なので、計算に入れなくてもよいと思いますが、大学により異なることもあるので事前によく確認しておきましょう。
私立大学の中でもある条件を満たすと学費が免除となったり、安くなる学校があります。
自治医科大学、産業医科大学、防衛医科大学校です。この3校について詳しくみていきましょう!
自治医科大学
自治医科大学には修学資金貸与制度というものがあり、大学卒業後、地元の指定された公立病院などに勤務し、修学資金の貸与を受けた期間の1.5倍に相当する期間(6年間ストレートで卒業できた場合は9年)に達した場合は返還が免除されます。ただし、このうち二分の一の期間(9年なら4年半)はへき地病院に勤務する必要があります。
この制度を使えば実質負担0円で医学部に通うことができます。
産業医科大学
産業医科大学にも修学金貸与制度があり、大学卒業後、修学資金の貸与を受けた期間の1.5倍に相当する期間(6年間ストレートで卒業できた場合は9年)産業医などの職務につけば、返還が免除されます。
ただし、自治医大と異なり、完全自己負担0となるのではなく、入学金と授業料が国立大学並みの学費となります。入学金と授業料の他に施設設備費がかかるので、学費総額は国立大学よりは高く、普通の私立大学よりは安いといった感じになります。
防衛医科大学校
防衛医大は厳密にいうと大学ではなく「大学校」です。
ただの大学生という身分ではなく、防衛省職員となるため学費がかからないだけでなく、なんと給料がもらえます!
その額は、月額117,000円でさらに年2回のボーナスもあるのです。
ただし、卒業後9年間は自衛隊に所属し、医官として勤務しなければならないという縛りがあります。
全82大学の学費+入学金ランキング
では、最後に全82大学の医学部の6年間にかかる学費の総額をまとめたものを公開します。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は医学部6年間でかかる費用は?の第一弾ということで学費についてまとめてきました。
次回以降で、②生活費編 ③その他編 をアップしていこうと思います。こちらもぜひ読んでみてください。
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医学部受験はみなさんの思う以上に「情報戦」の側面もあります。ぜひこの機会に手に取ってみてください。
では今回はこの辺で〜!
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