みなさんこんにちは、現役医学部生ブロガーのたそがれです。
さて先日、初期研修のマッチングの中間発表がありました。
近年のマッチングの傾向として、いわゆるハイポ病院が人気というのがあります。
この記事では、果たしてその傾向は本当なのかを過去のハイパー病院とハイポ病院の倍率を比較することで検証してみたいと思います。
検証方法
本当は全国の初期研修病院を対象に検証したかったのですが、なんせ数が多すぎるので、今回は特に志望者が多く関心も高いであろう東京に限定して調べることとします。
まず、ホクトレジデント(https://www.hokto.jp)という初期研修病院口コミサイトを用いて、研修病院をハイパー、ハイポに分類していきます。
ホクトレジデントによると、東京のハイパー病院は、
河北総合病院、三井記念病院、虎の門病院、東京西徳洲会病院、聖路加国際病院、NTT東日本関東病院、公立昭和病院
の7病院です。
一方、ハイポ病院は、
北里大学北里研究所病院、東邦大学医療センター大橋病院、東京蒲田医療センター、東京女子医科大学病院、東京共済病院、公立福生病院、江戸川病院、九段坂病院、三楽病院、稲城私立病院
の10病院が上がりますが、このうち、東邦大学医療センター大橋病院と東京女子医科大学病院は大学病院であるため募集人数が多く、募集人数が少ない傾向にあるハイポ病院の中に加えると、全体の統計に大きな影響を及ぼすため、この2つの病院を抜いた8病院を用います。
次にこの17病院に関して、過去5年間のデータを用いて表にまとめてみます。
データは、医師臨床研修マッチング協議会(https://www.jrmp.jp)の各年度の中間発表のデータを用います。
検証結果
まず、ハイパー病院に関してですが、この5年間でほぼ横ばいとなりました。倍率はだいたい2倍ほどで、ハイパー病院の人気は衰えていないと言えるのではないでしょうか?
一方、ハイポ病院は、2020年度までは1倍を割っており、あまり人気とはいえない状況でしたが今年は1.3倍と上昇しています。この人気が今年だけの一過性のものなのか、来年以降も続いていくのかは興味深いですね。
ただし、この検証の注意点として、2つあります。
一つ目は、あくまで東京の病院しか対象としていないので、東京以外ではまた違った傾向になっている可能性があります。
二つ目に、この検証ではハイパー、ハイポ病院の抽出を「ホクトレジデント」の「ハイパー」および「ハイポ」に分類されている病院から行っており、「ややハイパー」および「ややハイポ」の病院は含めていません。また、いち口コミサイトの情報であり、実際の忙しさはまた異なる可能性もあります。
おすすめのマッチング対策本
最後に私が実際に使っていたマッチング対策本を紹介してこの記事を締めたい思います。
2冊とも、とても役立ったので是非使ってみてください。
どちらか1冊なら、「ハローマッチング」の方をお勧めします。
ハローマッチング
この本は全国の研修病院の研修情報だけでなく、採用試験の詳細まで書かれているが良かったです。他にも、見学時のお礼メールの雛形や書類送付時の添え状の書き方などとにかくなんでものっているので、とても役立ちました。面接で聞かれそうな質問集やマッチングでありがちな小論文の対策など本当に至れり尽くせりな本です。
まとめてみた マッチング対策
この本は上記のハローマッチングから、研修病院情報を抜いて、マッチンング対策の部分がより詳しく、わかりやすく書かれている本です。「まとめてみた」シリーズの作者の経験をもとに書かれているので実際のマッチングの流れがイメージしやすくとても良い本だと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
巷ではハイポ病院が人気!バイパー病院はもうオワコンみたいなことがささやかれていますが、まだまだハイパー病院も人気みたいですね。
一方でハイポ病院の今後にも注目です!
ではまた次の記事でお会いしましょう!