たそがれみやびのつれづれ日記

研修医の雑記ブログ

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横文字の魔力【医師と小池都知事の意外な共通点】

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みなさんこんにちは!

現役医学生ブロガーのたそがれです。

今私は医学部6年生として病院実習に行っているのですが、今日はそんな病院実習でふと思ったことについて書いていきたいと思います。

ではいってみましょ〜!

 

 

横文字が飛び交うカンファレンス

それは朝のカンファレンス中の出来事でした。

病院にはカンファレンスという、医師が集まって患者さんの現在の状況やこれからの治療方針について共有して議論する会議が定期的にあります。

30代既婚のイケメンドクターが肺炎(コロナじゃありませんよ)で入院した患者さんのことを発表しました。

「現在〇〇(抗菌薬の名前…忘れちゃいました笑)でエンピリックに治療を開始しており、起炎菌が分かり次第、ディ・エスカレーションします。

何だかすごく説得力がありますでしょ…!イケメンだし

単純な私はこの先生なんか凄そう…と思ってしまいました笑

何だかすごく難しいことを言っているようですが、翻訳(笑)するとこうなります。

「まだ原因となった菌はわかってないけど、とりあえず経験的に治療しています。原因菌がわかったら、それに合わせた治療に変えます。」

急にダサくなった…

まぁつまり何が言いたいかというと、たとえそれが当たり前のことだとしても、カタカナ、いわゆる横文字を使うと急にそれっぽくなって説得力が増す ということです。

そしてこれは、相手がその分野に精通していない程有効な手法です笑

医療現場では他にも“いかにもそれっぽい横文字”がよく使われています。

一例を挙げると、高血圧のことをハイパーテンションと言ったり、聴診器のことをステートと呼んだりする先生がいます。

何を隠そう私も来年からレジデントになります。

そう研修医のことです。

病院の最下層の研修医もレジデントと言い換えると何だか強そうな気がしてきます笑

カンファレンス中に私の頭の中を支配した小池都知事

実習生にとってカンファレンスは辛いものです。

先生方のよくわからない専門的な話をずっと聞いていなければなりませんし、プロジェクターで電子カルテの画面を映すために部屋を暗くするので、とても眠いのです。

そんな中、先生の横文字をフル活用したプレゼンを聞いていると、私の頭の中にある人物が浮かんできました。

そう“緑のたぬき”こと小池都知事です。

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1都3県テレビ会議に臨む小池都知事

東京都公式ホームページ(https://www.metro.tokyo.lg.jp)より引用

 もうお気づきでしょう。

小池都知事と医師の共通点、それは「横文字を多用すること」 です。

小池都知事といえば、「ステイホーム」「ソーシャルディスタンス」などのコロナ関連の横文字がフリップ芸も相まって世間を賑わせましたが、コロナ以前からもカタカナの名言を連発しています。

皆さんは「アウフヘーベン騒動」を覚えていますか?

まだ都知事に就任して間もない2017年、小池さんは「アウフヘーベン」という言葉を多用し、その年の流行語大賞の候補にもノミネートされたのです。

築地市場移転問題の際に「立ち止まって、より上の次元に。全部含めてどう判断するか、そのためのアウフヘーベンが必要だ 」と述べた他、

安倍首相による衆議院解散を批判して「いままでの議論をアウフヘーベンし、国民が希望の持てる政策を投げるべき」とここでも用いています。

ちなみにアウフヘーベンとはもともと哲学用語で日本語にすると「止揚」と訳され、「あるものを、そのものとしては否定しながら、更に高い段階で生かすこと」という意味があります。

うん、日本語にしてもよく分からん笑

横文字は適度に使えば、自分の言葉により説得力をもたらしますが、小池都知事のように使いすぎると逆効果 かもしれませんね。

まとめ

いかがでしたしょうか?

今回はカンファレンス中に考えていたしょうもないことをブログで取り上げてみました。

ほんとにしょうもないにゃ!

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