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【現役医学生が解説】基本再生産数と実行再生産数とは?【新型コロナウイルス】

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こんにちは、現役医学生のたそがれです。

GWも終わってしまいましたが、コロナはまだまだ終息の兆しが見えないですね…

早くお外で遊びたいにゃ!

ところで、コロナ関連のニュースを見ていると、「基本再生産数」や「実行再生産数」という言葉を目にしませんか?

よく見るけど、何を表しているのかよく知らないという人も多いんじゃないでしょうか?

今回はこの疑問を解決するべく、この2つの意味や違いを解説していきたいと思います。

 

基本再生産数

基本再生産数とは「ある感染症に対して全く免疫を持たない集団の中で, 1人の感染者が平均して何名の二次感染者を発生させるかを推定した値」です。

なんだか難しいにゃぁ〜

簡単にいうと、病原体にとって理想的な状態の中で、1人の感染者が何人にうつすかということを表しています。

免疫の影響を受けないので、病原体そのものの感染力の強さを表しています。

新型コロナウイルスの基本再生産数は2.1〜5.1と考えられています。

 (iggerstaff M, et al., Emerg Infect Dis 26(11): e1-e14, 2020より)

ちなみにインフルエンザの基本再生産数は2〜3ぐらいだにゃ

 

実行再生産数

実行再生産数は「すでに感染が拡大している環境下において, 1人の感染者が平均して何名の二次感染者を発生させるかを推定した値 」です。

基本再生産数と違い、既に感染した人や、ワクチンを摂取して免疫を持った人の影響も考えられた数字です。

よくニュースで取り上げられているのはこっちだにゃ!

その時々の感染状況を反映して、 実行再生産数が1未満だと感染拡大を抑制できている状態、 1を超えると感染の流行が持続していることを示すので、多くの国で日々の流行状況のリアルタイムのモニタリングや今後の感染状況予測・シミュレーションなど用いられています。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。新型コロナ関連の報道では医療の専門用語もたくさん出てくるので戸惑ってしまいますよね。今後も医学のことや医学生ならではの記事も書いていくので、よろしければ読者登録をしてお待ちください!

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