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東京オリンピック開催是非について【現役医学生の本音】

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みなさんこんにちは!現役医学生のたそがれです。

東京オリンピック開催がいよいよ間近に迫ってきましたね。

開会式の予定は7月23日にゃ!

今オリンピックを本当に開催するのか、無理なんじゃないか?といったニュースが連日紙面を賑わせています。

みなさんは、東京オリンピック開催に賛成ですか?それとも反対ですか?

今日はそんな今話題のオリンピックについて現役医学生の私の本音を綴りたいと思います!

 

 

基本的には開催に反対

結論から言うと、私は東京オリンピックの開催に反対 の立場です。

理由は大きく分けて3つあります。

①海外から選手やスタッフを受け入れることで変異株が国内に持ち込まれる危険性がある。
②オリンピックの開催により国民の外出や移動が活発になる可能性がある。
③このような状況下で開催されたオリンピックの記録にケチがつく可能性がある。

 以下でこの3つについて詳しく説明していきたいと思います。

変異株が国内に持ち込まれる危険性

東京2020オリン ピック競技大会においては、約7万人の大会関係者、約17万人のスタッフに加え約780万人の観客が見込まれ、東京2020パラリンピック競技大会においては、約2万人の大会関係者、約10万人のスタッフに加え約230万人の観客が見込まれる。

(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会資料から引用)

 東京オリンピックの選手人数は約1万1000人ですが、大会関係者・スタッフを入れるとオリンピックだけで20万人を超える人が参加します。

海外からの観客受け入れはすでに中止が発表されているので、観客人数に関しては上記引用通りではないですが、それを差し引いてもオリンピックというイベントの規模の大きさが分かります。

現在日本では新型コロナウイルスのイギリス株(B.1.1.7株)が猛威をふるっています。

また、現在インドで大流行し多数の死者を出しているインド株(B.1.617)も国内での感染が確認されています。

これらの変異株も元はといえば、海外から持ち込まれたものである可能性が高い でしょう。

もちろん、日本国内で変異株が発生し、流行する可能性も大いにありますが、やはり海外からの持ち込みを防ぐべく検疫には注力する必要があります。

そんな中、この様な大人数を海外から受け入れることは現実的ではない と思うのです。

外国人選手らに対して入国後の隔離を免除するという話も出ています。

選手に対しては毎日検査をし、練習と試合以外の自由な外出はできないようにする様ですが、それでもスタッフや選手同士の接触を完全に防ぐのは難しく、感染が広がってしまう可能性もあるのではないでしょうか?

また、規律を守ると評判高い日本人ではなく、多様な文化を持った外国人がたくさん来る わけです。

せっかく日本に来たならと、約束を破って街中に繰り出す姿が目に浮かびます…

国民の外出や移動が活発になる可能性

通常時のオリンピックといえば、国をあげてのお祭りな訳で一大イベントです。メディアも連日、日本人選手の活躍を取り上げ、コロナ関連の報道は控えめになる でしょう。

そうなると、ただでさえ国民は外出したくて我慢の限界な人が多いので、一気に人流は増える でしょう。今までのデータから、人流とコロナの流行は相関関係があることがわかっているので、当然感染者数も増加傾向となるでしょう。オリンピック開催中に緊急事態宣言を出すというのもなかなか難しいでしょうし、こうなってしまうともう感染者数を抑えるのは難しいのではないでしょうか。

また、もし有観客で開催するとなると、人出にさらに拍車をかける ことになります。会場内に入れなくても、有名なスポーツ選手を一目見ようと観衆が集まるのは想像に難くありません。また、観戦を終えた興奮冷めやらぬ人たちがそのまま帰路についてくれるとも思えません。どこかで一杯やっていこうかとなるのが人情でしょう。

無観客でやるにしても、みんなで集まって応援したいという人もいると思います。そういう人たちは、ホームパーティーしたり、スポーツバーに集まったりするでしょう。

いずれにしてもオリンピックを開催することで感染の場が多くなるのは間違いない です。

コロナ禍で開催されたオリンピックの記録にケチがつく可能性

先日こんなニュースが入ってきました。


アメリカの陸上チームが予定していた千葉県での事前キャンプをコロナを理由に取りやめるとのことです。つまり、アメリカ人選手は日本国内ではほぼ練習をせず、ぶっつけ本番で挑む ことになります。

このような事例は他にも起こっており、これからも増えていくものと思われます。

こんな状況下では、明らかに日本人選手が有利となる でしょう。開催国の地の利と言えばそれまでですが、日本は開催国として全ての選手が最大限力を発揮できるようにこれまでもハード面での整備を進めてきたと思います。

後になって、あの時は海外選手は準備不足だったからなどと言われることがあったら、選手も浮かばれませんし、いち日本人としても複雑な思いになります。  

もしオリンピックをやるのなら

読売新聞の最新の世論調査によると中止した方が良いという意見が59%を占め、東京五輪中止の署名に35万筆が集まるなど、中止ムードが高まっています。

そんな中でもなお、政府はオリンピックを開催するという姿勢を崩していません。これには、開催権がIOCにある ことや、多額の放映権の問題 など世間一般には詳しく知ることのできない理由も多く関わっていると思います。

そこで、もし本当にオリンピックをやるのならこんな風にしたらいいんじゃないか というのを考えてみました。

無観客開催にする

これはもはや言うまでもないでしょう。やはり観客を入れるのはリスクが高すぎると思います。5/15現在、緊急事態宣言が緩和され、プロ野球やJリーグも有観客に戻りましたが、GW中は無観客試合でした。

オリンピックで観客有りとなれば、プロ野球やJリーグとは比べものにならないくらいの人流が発生してしまう でしょう。

ここは一番譲ってはいけないところだと思います。

オリンピック期間中、感染状況に関わらず緊急事態宣言を発令し、予め感染者数増加に対処する。

先ほども書いたように、無観客だとしてもオリンピックを開催するとなれば、人流が増加することは必死です。そこで、予防的に少しでも感染者を減らすために、緊急事態宣言またはそれに代わる措置を行い、国民に危機感を持ってもらうことが大切 なのではないかと考えます。

オリンピックの高揚感で人々が外出するのに先んじて手を打っておこうという訳です。

オリンピック開催まではいつもより強めの基準で感染を抑える。

今コロナの感染者数が再び増加していることで、東京の医療体制はかなり逼迫し始めています。なので、オリンピック開始までにできるだけ病床を開けることが大事だと思います。そのためにはこれから2ヶ月間の感染者数を大きく抑えることが必要になるでしょう。

具体的には、東京での感染者数が1日100人を切るまで緊急事態宣言を延長し続ける必要がある と考えています。

オリンピックまでにワクチン接種が劇的に進むとは考えづらいので、オリンピックで感染者が増えるだろうということをあらかじめ想定して、病床を確保しておこうという狙い です。

 

選手を開催是非の議論に巻き込むのはおかしいのでは?

ここ最近のオリンピック関連のニュースを見ていてもう一つ感じたことがあります。

オリンピック開催に対する批判の矛先を選手に向けたり、選手をオリンピック中止のための広告塔にしようといった動きを見て、それは違うんじゃないのかと思った ことです。

 東京五輪水泳代表に内定している池江璃花子選手の悲痛なツイートです。

どうやら、一部の五輪中止論者が池江さんを利用しようとしていた ようです。

選手は東京オリンピックがあるものだと思って練習に臨んでいると思いますし、今自分のやるべきことを粛々とやられていると思います。

このような行為はそんな選手の頑張りに水をさすので絶対にやめましょう。

そんな中で西村経済担当大臣からも池江璃花子選手を利用するような発言があった のでとても残念でした。

今後、このようにスポーツ選手が自分の意思とは無関係に五輪開催是非の論議に巻き込まれないことを願います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は東京オリンピックの開催是非について本音を書いてみました。

是非みなさんの意見もコメント欄でお聞かせください。

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